全件表示TopRSSAdmin
information
    散文、なにやら詩的な物が置いてあります。
    時々日記が出てきます。
    ―――――――――――――――――――――――――――――― ――――― ――――― ―――――
    リンク


スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
(スポンサー広告)| -- : -- : -- | | page top↑
完全なるオリジナルを
2007 / 04 / 22 ( Sun )
歩いている。慣れた道に、
彼が立ち止まる
隣から気配が消えて、後ろから
肩を叩かれる


「なぁなぁ、」

「?」

「    、  」

振り向くと、
誇らしげなその人の口から不可解な音の組み合わせ
頭の中に、それに添う意味を探す

思い当たらず、


「どこかの言葉ですか?」
「うん」
「どこの…」
「凄く身近の。」

首を捻る、仕草。

「聞いたこと ないです…」
「え、すぐそばだって」

困惑、下がる眉。

彼女はこの手の問答が苦手だ と
知っていて困り顔を見るのが好きで

「解んね?」

おずおずと、頷く



「どんな意味ですか?」

待ってましたとばかりに

「知ってるだろ?」

ご機嫌に上がる語尾だけれど少しばかり不服
解って当然という、この空気がまた困惑を招く
また、考えてみるけれど、
解らないことが申し訳なく、



困り果てる、空気
尖る、唇
一瞬、触れる

「………!」

二拍遅れて まばたきの後、
途端に紅く

暮れる日の為でなく

紅い、そこにもうひとつ触れる
白かった頬がさらに熟れる

「オレ実はかなり負けず嫌いでさ」

囁きの似合う近距離で

「他人の作った言葉で言いたくないんだ」


歩いている。慣れた道に、
彼女が立ち止まる
隣の気配を追い越して、振り向かずに
ありったけを思う
ありったけ、大きく

「    、  !!」


君が好き
好きで好きで、ああもう大好きだ
何ていうか本当にもう、愛しちゃってて
もー、ダメ。
どーにもなりません

色々全部込めて、
不可解な音の組み合わせ。


両手を上げるのがお約束の全面降伏
振り返ると

「解った?」

歩いている。慣れた道に、
彼女が立ち止まってる
夕日の朱を追い越した、真っ赤な顔と、

…あ、潤んでる。目。

思わず引き寄せても、抵抗は無く
また軽く、触れ合わせる。
そしていつものように手を繋いで

「帰ろ?」


歩き慣れた道の上で
オリジナルの告白
何処の言葉にも無い、不可解な音の組み合わせ
結構良い考えだと思うんだよね。
ひとりにだけ伝われば、それで十分なんだし。

スポンサーサイト
(日常の一こま)| 11 : 24 : 37 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<Mr.Xに告ぐ | ホーム | 平穏の退屈と幸福>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://negpog.blog79.fc2.com/tb.php/81-105c2a66
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。