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水と酸素と食料と
2008 / 03 / 15 ( Sat )
書き手、ちょっとした体調不良
を、ネタにしてみました。



季節の変わり目、長距離の移動と、着まま眠った無精が祟り
俺は身体を壊しました。

高い体温にやられて寝込む なんて、一体何時振りか
春先の冷たい外気が憎い。
外に出る気になどなれず、空の冷蔵庫に一つ残った炭酸飲料で腹を満たす
細かい気泡が喉を刺して、咳き込む己の情けないこと
この上ない、孤独感に気付かされる。
己がひとりだということ

水と食料と体温計と、
此処にない必要な物資を挙げながら最後に
浮かんだのはあの顔

寝具の隣 小机の端に有る携帯電話
腕を伸ばす、届かない。関節が痛む。
意味も無く零れた笑い声を、拾う相手も居ないのに

いつの間にか眠りに溶けた意識を
引き上げたのは高い電子音

呼び鈴だと気付いて、鍵のかけ忘れを懸念して
一向に開く気配の無い扉を凝視する。
秒針が一回りして、諦めたのかと思う頃、
扉越しに小さく聞こえた己の呼び名

「 ナギ?」

思わず飛び起きた (それは緩慢な動作ではあったが)
己をそう呼ぶのは一人だけ なのだが、
平素から考え付かない程控えめな声に反射して
応 と久しぶりに出した音は驚きと渇きで酷い有様
嗄れた咽喉を無理に振動させて扉が開いている事を知らせる。

扉が開いて覗いた顔がいつもと同じで安堵した。
先刻の声は弱っている己の頭が聞かせた空耳だろうか。

半分呆けている俺を尻目に、
両手に余るビニール袋の中身をぶちまけてそれぞれ片付ける
水と食料と体温計と、楽しそうなその顔
順繰りに見て頭の中を整理し終える前に、全て片付いて恋人が側に来る

熱が高いんだ、多分。 と脈絡も無く
「丁度良い」と当てられた手のひらが心地良い

己よりも幼い筈の恋人は妙に大人びた顔をして、寝汗でべとついた俺の髪を撫でた。


(それは見た事も無い筈の母親の顔を想起させて、何故か泣きそうになった俺は動かない身体を憾みながらただ目を逸らした)



恋人の話その2
草薙 由以(くさなぎ ゆい/男)と 樋木崎 やや(とぎざき やや/女仮名)
この二人の話の舞台は本来はもっと古くてですね
彼は義賊、女は知恵足らずの娘で二人とも孤児で、 10以上の年の差カップルなのです。
現代じゃなくて当時で書けばよかった。と今更思いました遅い。
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