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    散文、なにやら詩的な物が置いてあります。
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2007 / 11 / 13 ( Tue )
何も考えずに少しばかり乱暴に、開くと煙った空気が流れ出る。ああこんなにも篭っていたのかと、外から来た僕は思った。
そこにあなたは居ないのに僕を迎えたあなたの気配が悲しくて、消したかったのだろう、いつものようにくゆらせる香を選んで、
いささか急くように火を点した。

荷を解いて2枚、食器を洗う。
ああついさっきまで と考えると何故か口元が緩んだ。
そうして ふと

塗りつぶしていると思った。新しい香りが。
甘く不健康で不健全な煙たさの上に整えられた甘い香りが。
塗りつぶしていると思った。ここに折角 閉じ込めておいた空気を。

まだ幾らも灰になっていない香を発作的に、迷わずこの手が水に浸した。
塗り重ねられて掠れるあなたの香りが悲しくて、僕はついさっきの僕を憎らしく思った。

その場に座り込んで、湿気た香を折って、
片付けに戻る気力は面白いほど薄れている。
ああ と何の意味もない音を零した口が、何も言わないまま半分開いて静止している。
視界に入っる扉を追って右を向いて苦笑した。

この気配を消すことが今の僕に空虚感を与える事は想像に難くなく、
困ったなこれじゃ僕は扉を開けられない外に出られない。



(ああいけない、このままじゃ、
 行けない あなた無しに、何処へも)

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