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Blue Monday.
2007 / 10 / 25 ( Thu )
その日は良いことが、
余り、ありませんでした。



斜め下の視界を維持したまま部屋に着くと、部屋番号の数字に悪戯書きがされてあり、
「1」があどけない筆跡で、「4」に変わっていました。

404.
理由は無くとも、心地の良くないその並び。

そんな小さな消沈も加わり、いつもよりも幾らか沈んだ気持ちで、扉を開けたのです。
明かりの点っていない部屋に、また少しばかり気持ちを落としながら、
部屋の中程で電灯から下がる糸を探しました。
間々あることではありますが見当たらず、
その日はいつもよりも、幾らか沈んだ気持ちでいたので
明かりを灯すのを諦めてそのまま横になりました。
今朝は不覚にも時計の鳴き声で目を覚ます事が出来なかったので、
寝具もそのままに出かけていたのです。
横になり、冷えた布地を感じると、余計に。
思わずこぼした息を聞くものも自分以外に居ないので、
色々が面倒くさくなって、今日はもうこのまま目を閉じてしまおうと思いました。

その時の事で、わたしはとても、驚いたのです。
閉じた瞼に眩しい光が差したように感じました。
目を開け怠く体を起こすと、電灯が点って多少乱雑な部屋の中を照らしており、
わたしの探し当てられなかった糸を掴んでわたしを見下ろす、

あなたは だれ?


「…いま、」



「ただいま、は。」


少し不機嫌そうなその男性に促されて、わたしは
いつも空の部屋に投げている挨拶を、今日は怠っていたことに、
ようやく、気付いたのです。



……ただいま、  帰りました。


「、お帰り。」



そうして、頷く人を見て思ったのです。
わたしがこの人を恐れない理由も同時に判明しました。

この人はいつもこの部屋に居た。
空の部屋がいつも、わたしの挨拶を聞いていたのだと。



(悪戯がそれに形を与えた、404号室の同居人)



その日、良いことが
ひとつ、ありました。

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(日常の一こま)| 03 : 36 : 54 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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