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使い古された題目
2007 / 09 / 19 ( Wed )
ただ繋ぎたくなってその手を掴む。

何か と聞きたそうに見上げるから 何も。 と答えてやったら、不服そうに眉根を寄せた

刻まれた溝は決して愛らしくない けれどそこに愛嬌を見てしまって
音も立てずに唇を当てたら、その眼が悲しそうな不機嫌に揺らぐ

誤魔化しているつもりではなくて、ただそうしたくなっただけで
取り乱し弁解する内心はどうにも、この面には表れてくれず持て余す。
肝心な事を何も言わないから誤解されるのだと散々たしなめられても未だ変えられない性分が有った。

今にも零れそうな雫すら惜しいと思い、
けれど悲しませることが本意ではないのも勿論。
俯いてしまったその顔を上げてほしい

けれど結局口に出来たのは短い謝罪と、

別に、ただ、 そう
したくなった。

足りもしない それだけ。


更なる不機嫌を呼んでしまいそうで恐ろしく目も向けられない
未だ辛うじて繋がれたままの手に圧迫を覚えて
反射的に見下ろしてしまった自分はどれだけそれを待ち望んでいたのか 情けないような、ばつが悪いような感覚、それすら
かき消してしまうから怖いその笑顔。

この上なく嬉しい癖にこの喉が鳴らすのは短く
どうして笑うのかという 問いだけ
顔を顰めたのはその笑顔にではなく、己に
問うのは違うだろう、と。
ハタから見れば理不尽であろうその問いに、
答えるのだ笑顔のまま だってそれは凄いことだ と

理由無く触れたいと思われるのが嬉しいと言う。
自分が理由無く触れたいと思えるのは貴方ひとりだけであるしと付け加える。
先刻の、悲しみに揺れた眼は何処へやったんだ、と
苦笑しながら
随分さらりと殺し文句を言うものだ、と
指摘してやったら
途端の赤色。

その所作言動全てやわらかく煽り、
言葉足らずの己れを唯一急かさない空気。
待っていてくれるから安心して思考が可能で、
けれど自覚が無いのがその性質の悪さ。

己れこそお前が唯一だと言ってやりたい癖に、
口にも面にも出さないのが己れの性質の悪さ。

(その分態度に出しているからお前なら解るんだろうと
 こういう所ばかり甘えている)

十分自覚しているそれを内心笑って細い手を握り直した。


纏まり無くとめどなく取り留め無く
ああこれが 使い古され擦り切れて軽くなってしまった
重い想い、あれかと思いながら。


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